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2016年04月11日
先週、大阪で開催された家族信託普及協会の研修に参加修了して、
『家族信託コーディネーター』の認定をいただきました。
家族信託は、一休法務事務所でも、お客様にご提案をさせていただいております。
相続開始後の対策では、遺言が
認知症の問題には、任意後見制度や成年後見制度が
また、相続税や自社株の問題も、生前贈与や特例法を使った対策があります。
しかし、これらの方法では、対応できない問題や、使い勝手の悪い点、もっと合理的に要望をかなえたい場合があります。
家族信託、民事信託は、これまでよく使われてきた方法の限界を超える選択肢となる場合があります。
ところで、家族信託ってなんでしょうね?
よく、『信託銀行利用しているからわかってる』と思われている方があるのですが、同じ信託でも、家族信託は、全く別の
ツールだと考えてください。むしろ、もっと身近に、実は、皆さん日頃からしてるものなんです。
日頃『息子にまかせているから安心』と思っていても、実際にまかせられた息子さんでは、預金の引き出しや、不動産の処分ができず、結局任せたつもりのお父様やお母様の署名捺印が要求されて、面倒だという場合もありませんか?
実は、この『まかせている』が託しているというようなことで、まさに家族信託ということです。『この財産の管理や運用は、息子に託しました』という内容をきちんと契約書にすることで、実際に金融機関で利用したり、不動産の登記簿に記載することができます。
具体的に、どんな方が利用しているか、今後また、セミナーでご紹介したり情報発信をしてまいります。
本日の研修は、家族信託を取り入れて不動産運用を行うような事例を検討したりという内容でした。司法書士のような専門家の為の研修ではなく、不動産や金融、保険のプロ達が、お客様の相談相手として、より高度な知識や経験を得る機会ともなっていて、参加者の半数は、各都道府県から集まった不動産営業の方や、保険営業プロの方達でした。
直接、自分のビジネスということでもないのに、自ら、2日で10万円という研修に参加するだけあり、意欲も知識のレベルも高い方達ばかりでした。
その方達と同じ空気の中で学習ができたということだけでも非常に価値が高いです。
私たち法律関係職は、日頃から依頼者様のとても個人的な情報やお気持ちを扱います。その訓練や情報取り扱い配慮義務は、もちろん研修を受けています。
そして、今回は専門家以外のビジネスプロの方向けだった為、その情報やお気持ちへの配慮に加え、不快感を与えない話し方や、お話の聞き方などの訓練もありました。提案を受ける立場実際に経験し、依頼者の方はどんな気持ちになるかなども体験することができました。
相続や遺産の承継、遺産の整理、老後、認知症問題という、2世代の橋渡しを担う私たちは、立ち入ったお話を伺ったり、また提案したりする訓練をしっかり受ける必要があるとあらためて感じました。
日頃から、優しく丁寧な接客を事務所の方針として頑張っておりますが、さらに研鑽をして、依頼者の方が安心して相談できる環境づくりにつとめたいと思います。
私どものモットーでもありますが、不要に立ち入ったり、興味本位の対象にしたり、専門家の偏った考えを押し付けたりしないという訓練も必要ですね。
そして、訓練を重ねることによって、人間性も磨かれていきますね。
家族信託や遺言の内容に信託を取り入れる事案は、当事務所では、未だ数件の実績ですが、これからどんどん増えると確信しています。
まだホームページでのご案内はしていないのですが、当事務所には数件の家族信託組成経験もあり、取り扱いができる司法書士が3名もおります。
信託の取り入れをご検討をされて悩んでいる方がありましたら、お気軽にご相談ください。
私たちは、皆様と一緒に考え、またしっかりとバックアップさせていただきます。
信託組成の当事務所料金は、定型で25万円から、オーダーメイドでは35万円からの設定となっております。初回相談は無料です。
次のような方は、ぜひ、今後ご自身での勉強や相談を!
1. 中小企業オーナーで、事業承継対策が完了していない
1. 成年後見制度を好きになれない 使い勝手が悪いと思うことがある
1. 家庭事情が複雑で普通の遺言では難しい
1. すでに まかせている 息子や娘がいるので、契約書にしておきたい
1. 不動産オーナーの方
相続でも、認知症でも、事業承継でも、まずは自分で知ることが対策の第一歩です。皆様、ご自身の幸せな将来の為に、少しずつ、知識や情報を集めていきましょう!